twitterもニコニコ動画も2ちゃんねるでさえも今やヲタクだけの物ではなくなりました。
mixiやGREEだって昔はギークな空間でしたが、今やすっかりリア充と呼ばれてる人の使うサービスとして認識されてたりします。
こんな記事が話題です。
「ネットはリアルにどんどん浸食されている」――ニコ動6周年 川上会長に聞く、リアルに投資する理由 – ITmedia ニュース
「今、大きな力を持っているのは、リアルの従属物としてネットがあるようなサービス。ネットがリアルにどんどん浸食されている。ネットで生きることとリアルで生きることを融合しないと、“ネットの人”の生きる場所がなくなってしまう。隔離された場所はどんどん狭くなっていくので、ネットを拠点として現実とつながらないと、幸せになれないと思う」
最初は少数のヲタクが使い始めて土台を作り、じわじわ人気が出て来てリア充と呼ばれてる人が使いはじめてヲタクに「昔はよかった」と言われるサービスはいくつもあります。
twitter、mixi、2ちゃんねる、挙げればキリがないですね。
twitterなんかはフォローの仕組みがあるんでまだいいんですが、2ちゃんねるみたいなみんな同じ物を見ている空間でおもしろくない人が増えるのは厳しいものがあります。
ITジャーナリストは「キャズムを超えた」とか喜んでるけど、そこを居場所にしてた人にとってはたまったもんじゃないんですよね。
深夜番組がゴールデンに進出すると昔から見てた人にとってはおもしろなくなる感じってあると思いますが、あれはマニアックな感じが好きだったのに作り手が大衆に媚びてつまんなくなっちゃうからですよね。
それこそmixiなんかがいい例だと思いますが、上場してユーザー増やさなきゃいけないと思ったらヲタクだけ見てるわけにはいかなくなってどんどん一般受けするわかりやすいサービスになっていって、そういうタイミングで飛びついてくる人ってだいたいつまんないので、まあそういう結果になっちゃいます。
んで、最初からいたヲタクはサービスから退場して新たな居場所を探します。
先にいたのに移動するのはいつも彼らです。
mixiから移民してtwitterにやってきてもそこが占拠されるまでの時間は短すぎました。
ウェブサービスがリア充に侵食されるまでの時間はどんどん短くなるしネットにしか居場所がない人の居場所がどんどんなくなっていってます。
ところで上の記事が話題になってるのは「はてな」でのことですが、はてなはリア充に侵食されていないサービスの一つだと思います。
はてなブックマークはB!KUMAガールズなんてアプリをリリースしたりリア充側に寄せたがってるにも関わらず侵食されていません。
tumblrもまだ日本だと認知度が低いというのもあるでしょうが侵されていません。
この二つのサービスは侵食されるネットと何が違うんでしょうか。
例えばはてなというサービスは「はてな村」なんて言葉もあったりするぐらい濃い文化すぎて新しく来た人に理解されにくいんですね。
あの独特の文化がないと別にはてなを使い続ける理由はないし、新しく来る人が来れないまさに村社会化してるわけです。
tumblrはちょっと言葉にするの難しいんですけど仕組みがリア充向けじゃないっていうか、最初からそういう人たちを寄せ付けないようにしてる風にも見えるんですよね。
「ネットだって結局使うのが人間だから現実と同じ」的な意見もありますが、tumblrは仕組み自体で変な人が入ってこないようにフィルタリングできてるサービスだと思います。
まあ、はてなの場合は単純にきもいっていうのもあるでしょうし、tumblrもキャズム超えたらどうなるか知りませんが、移民するのにこりごりのネット民はなるべくリア充が使わなそうで使えなそうなインターネットを探すといいんじゃないですかね。
数の力でレギュレーションすら塗り替えるのはリア充様のお得意技なんで保証はないですけどね:D