何度も見直したい好きな映画30本

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ゴールデンウイークに好きな映画見返しまくってたので簡易感想残すついでに。
見た映画数えてたらだいたい1400本ぐらいで、はなまるマーケットは3000回ぐらい見てるからその半分以下。世の中には何万という映画があって、名作って言われてるものでまだ見てないのもかなりあるので、はなまるマーケット好きの人はこんな映画も見てますぐらいの参考にして頂ければと思います。
何回も見直す映画は話が面白くて何回見ても飽きないことや、見る度に発見があったり、見たら元気になるような作品なのでそういうのが並びました。
はっきりしたランキングもなく思いついた順に並べますがだいたい好きな順番になってると思います。

1 オーソンウェルズのフェイク

原題:F FOR FAKE (1975) 89分
監督:オーソン・ウェルズ
出演:オーソン・ウェルズ

贋作画家と偽自伝作家、そしてオーソンウェルズと嘘つきばっかり出てくるドキュメンタリー。
専門家も本物と区別がつかない絵を描く贋作画家の証言からオーソンウェルズの解釈も交えてアートの価値の問題や美術界の適当さに切り込んでます。
「これからの物語はすべて本当です」と言って始まるのに信じられない話が続くしオーソンウェルズが手品とかするから発言やそもそもこの映画がどこまで本当なのかとか、そもそも本当ということの価値とは何かとか見る度に思考を促される一本。
映画という嘘の話が存在する意味や、わざわざそれを見に行く観客として考えさせられるところが本当に多くて、これ見た後だと他の映画の見方も大きく変わりました。

2 ブラックブック

原題:ZWARTBOEK (2006) 144分
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
出演:カリス・ファン・ハウテン、トム・ホフマン、セバスチャン・コッホ

氷の微笑、トータルリコールなどをハリウッドで撮ったポール・ヴァーホーヴェン監督がオランダに戻って撮ったナチ映画。
レジスタンスに入った女がナチの将校にスパイして、レジスタンスの中にも裏切り者がいるらしいみたいな話で、スパイ、ナチ、アクション、サスペンスと、どのジャンルとして見てもレベル高くておもろいんですが、ヴァーホーヴェン監督が今まで描いてきた人間の残虐さや愚かさが一番浮き彫りになってる作品でもあります。それでいて腕が引きちぎれたりものにグロな所ないので多くの人にオススメです。
お前もこういう立場だったら絶対やるだろってとこまで見てる側を追い込んでくる展開、ラストカットの恐ろしさには鳥肌立ちます。
あんまり見せられたくないような人間の一面ばかり見せられて居心地悪くもなりますが、歴史的にも人間の性質的にも間違ったことは言ってないから清々しい気持ちになりますし、そんな中で強く生きるキャラクターが描かれるので見ると元気が出ます。

3 スーパー!

原題:SUPER (2010) 96分
監督:ジェームズ・ガン
出演:レイン・ウィルソン、エレン・ペイジ、リヴ・タイラー、ケヴィン・ベーコン

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの前にジェームズ・ガン監督が撮った自警ヒーロー映画。奥さんを他の男に取られ自分の存在意義に悩むおっさんがスーパーヒーローに挑戦。
見た目からよくキックアスと比較されますが、どっちも見るとどっちも全然別の良さがあるのがわかります。
ガーディアンズもサントラかなりよかったけどこちらも熱い場面で熱い音楽かかってやばいです。
エレンペイジがめっちゃキチかわいいとのと、主人公が列に横入りしたやつを悪人認定してレンチで殴るとこがおもろいのですが、正当性があるとはいえ闇雲に暴力振るいまくった主役二人が傍から見たらどう見えてどういう人生を歩むのかという話は切なくも感動的で、こういう映画作る人がいるだけで世の中捨てたもんじゃないと思えます。
コメディとして優れてるから笑うし、人間のユーモア面が描かれてることで終盤の味わいが増す感じも良いです。

4 ワンス・ウォリアーズ

アミューズ・ビデオ 1996-03-22
¥ 17,280

原題:ONCE WERE WARRIORS (1994) 104分
監督:リー・タマホリ
出演:レナ・オーウェン、テムエラ・モリソン、ジュリアンアラハンガ

デビルズダブル、007カジノロワイヤルなどでお馴染みのリー・タマホリ監督がニュージーランドで撮ったマオリ族を題材にした映画。
先祖は戦闘民族マオリ族だけど現代だと戦う場所がないから喧嘩したり奥さん殴ったりするクソ親父が主人公で、その人と周囲を軸に本当の戦士や本当の強さとは何かを問う物語になってます。
ラグビーのオールブラックスでお馴染みのハカもマオリ族のもので、この映画でもハカのシーンあるんですがそこがかなり良いです。

5 ビーデビル

原題:김복남 살인 사건의 전말、英題:Bedevilled (2010) 115分
監督:チャン・チョルス
出演:ソ・ヨンヒ、チ・ソンウォン、パク・チョンハク

韓国映画で、島田舎のいじめに耐えられなくなって悪魔になってしまうおばさんの話。
かなり凄惨な絵が続きますが殺される側が明らかにいじめすぎなのでスカッとできます。
実際に起きた事件がベースということもありスカッとした観客を嗤うような雰囲気もあるのですが、現実にもいるような、こっちが何も言わないと思って調子に乗り続ける人は映画の中でぐらい派手にお亡くなりになってくれると嬉しいです。

6 マッドマックス怒りのデスロード

ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント 2016-04-20
¥ 927

原題:Mad Max Fury Road (2015) 120分
監督:ジョージ・ミラー
出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト

最近お祭りしたばかりなのでそんな説明もいりませんね。
たぶん映画館で一番回数見た映画です。
初日に行ってすぐ2回目見て3D見て吹き替え見てIMAX見て、ロングランだったから2015年は毎週のように見てた気がします。エキスポのIMAXは最高でした。
とにかく見てると力がみなぎってくるのでこれからも事あるごとに見直すことになると思います。

7 ビデオドローム

ジェネオン・ユニバーサル 2012-05-09
¥ 1,013

原題:VIDEODOROME (1982) 87分
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ジェームズ・ウッズ、デボラ・ハリー

テレビに吸い込まれたり体にビデオ入れられたりと見てない人に説明するのが難しい映画。
中学の時、はなまるマーケットというテレビ番組に夢中になって、テレビにはまりすぎたらこんなことになってしまうと本気で怖くなったこと覚えてます。
今のメデイア状況で見ると本当に笑えない感じになってるし、メディアに影響され利用される側が結局どうなるかというシーンに戦慄しますが、こういう恐怖を知ることで更に純粋にはなまる楽しめるようになったということもあり、大変感謝している作品。
新人間よ永遠なれ。

8 KOTOKO

キングレコード 2012-09-05
¥ 2,700

原題:KOTOKO (2011) 91分
監督:塚本晋也
出演:Cocco、塚本晋也

Cocco主演でフィクションですが、かなりキャラクターを実像に近付けてドキュメンタリー風に撮られてて映画の中でも現実と虚構の境目が曖昧になってるって作りだけはブラックスワンにかなり似てます。
ただ、エンターテイメント性の部分でブラックスワンとは全くの別物で、観客に突きつけてくるメッセージの重さも描写の容赦なさも半端じゃなく、この方法でしか表現できない物をぶつけてきます。
きつい現実をファンタジーやギャグにしてしまう作品も好きですが、この映画はそんなもんは甘えとでも言わんばかりの勢いで、その圧倒的な力にやられました。
力がある映画なのでちゃんと向き合うと力が湧いてきます。

9 マジェスティック

20世紀フォックス ホーム エンターテイメント 2005-06-24
¥ 3,100

原題:MR.MAJESTYK (1974) 103分
監督:リチャード・フライシャー
出演:チャールズ・ブロンソン、アル・レッティエリ、リンダ・クリスタル

金よりも女よりもスイカ畑が気になるチャールズ・ブロンソンとスイカ畑荒らす殺し屋の物語。
最近アクション映画でもキャラクターの背景とかじっくり描かれて悪役も何か抱えてる的なの多くてそういうのも面白いけど、殺し屋だから殺すとかスイカ好きだからから殺すとかそういうのでも全然面白いものです。
構図自体はわかりやすいのにチャールズブロンソンがメキシコ移民雇ってたりしてそこら辺の深みもあるのでかなり見応えありますし、人には理解されない自分だけが大切に思ってる物を守る姿に感動します。
スイカ大好き薬丸さんにもオススメです。

10 13回の新月のある年に

原題:IN EINEM JAHR MIT 13 MONDEN (1978) 124分
監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
出演:フォルカー・シュペングラー、イングリット・カーフェン、ゴットフリード・ジョン

何年かに1回新月が13回ある年があってその年はみんな鬱々として破滅へ向かうみたいな逸話の説明から始まって、妻子いるのに男の恋人がいてその人のために性転換したのに捨てられた男が破滅へ向かっていく物語です。
なかなかショッキングなシーンが多くて出てくる人みんな辛そうだし目に見える救いはないのですが、そういう映画があることで救われる人はいると思うのです。

11 パフューム ある人殺しの物語

原題:PERFUME:THE STORY OF A MURDERE (2006) 147分
監督:トム・ティクヴァ
出演:ベン・ウィショー、ベルント・アイヒンガー、ダスティン・ホフマン

嗅覚がすごいやつがとんでもない手段で最強の香水を作る狂気の話。
今は4Dとかで臭い出るやつもあるけど、この映画はもし最強の香水があったらこうなるというのを映像で表現してて、そこがとにかくやばいです。画面を覆いつくす驚愕の光景に震えました。
そこを際立てるように街並みの汚さで悪臭を表現してるのも素晴らしく、香水の映画化としてはこれ以上考えられないのではないでしょうか。

12 銀河

IVC,Ltd.(VC)(D) 2014-07-25
¥ 1,071

原題:LA VOIE LACTEE (1968) 102分
監督:ルイス・ブニュエル
出演:ポール・フランクール、ローラン・テルジェフ

ルイス・ブニュエル監督がキリスト教をおちょくってる映画。
なんかヒッチハイク無視されて「死ね!」って言ったら本当に相手が死んでしまうような世界の寓話で、ブニュエルの映画だいたいラストがすごいけどこれは特に皮肉が効いてて破壊力あります。
宗教の本とか読むと信仰ない人が感じるような疑問に対する反論みたいなものは書いているのですが、それでもやっぱこれおかしくねみたいな話がパワフルな映像と共に続くので単純に面白いですし、宗教だけじゃなく自由や愛についても語ってる映画なのでたまに見返して、見返すたびに発見があるタイプの映画です。

13 ショック集団

紀伊國屋書店 2006-12-21
¥ 5,184

原題:SHOCK CORRIDOR (1963) 101分
監督:サミュエル・フラー
出演:ピーター・ブレック、コンスタンス・タワーズ、ジーン・エヴァンス

記者が精神病院で起こった殺人事件を調べるために、精神病のふりをして潜入捜査をするという話。
この後どうなってしまうかというかという予感が序盤から嫌な感じで漂っていて、リアルで恐ろしい描写が癖になり人間の脆さにはっとさせられます。
ミステリー形式でストーリー的にも面白いですし、見る度に色々考えるところがあるんで怖いけど見ちゃう映画。

14 ロブスター

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映画『ロブスター』公式サイト

原題:The Lobster (2015) 118分
監督:ヨルゴス・ランティモス
出演:レイチェル・ワイズ、コリン・ファレル、 レア・セドゥ

未婚者が収容所に入れられて、その中で恋人作れなかったら動物に変えられてしまうという寓話。
寓話というより思考実験的なとこもあって自分の体験に照らし合わせながら興味深く見れます。
結婚できなかったら動物にされるし逃げたら捉えられて殺されるし画面がシンメトリーで一人だと収まり悪いしとにかく未婚者に厳しい世界で、結婚してないしできる感じもしない自分的には素直に笑えないとこもあるんですが、見終わった後は結婚がこんなもんならロブスターになりたいと思えて、そういう気持ちを肯定されたような気分になりました。
別にただ単純に結婚がクソだと描いてるわけでもないので、たぶん誰が見ても何かしら感じるところがある作品だと思います。

15 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者

原題:名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 (2000)
監督:こだま兼嗣
出演:高山みなみ

コナンの映画は全部映画館で見てるけどこれが一番好きで、コナン映画として見なくてもかなりよく出来てると思います。
蘭の記憶喪失とか警察に闇があるのかとかコナンの周りは暗くシリアスな雰囲気なところ、ギャグ一発で和ませるホテルのクローク係のお姉さんに毎回感動します。
コナン劇場版初期作品定番の犯人の異常者すぎな感じとかスケボーの無茶っぷりも良いし、終わり方の綺麗さとか最高です。

16 物語る私たち

ブロードウェイ 2015-04-03
¥ 2,668

原題:Stories We Tell (2012) 108分
監督:サラ・ポーリー
出演:サラ・ポーリー

役者であり監督としての才能も開花させたサラポーリーが、兄弟の中で自分だけ親父と血が繋がってないのではないかと疑問を抱き、父親を尋問するところから始まるドキュメンタリー。
ドキュメンタリーとしてめちゃくちゃハラハラするし題材的にワイドショー見てるような面白さもありますが、最後まで見ると映画や物語全般の話までしてるあたりかなりすごい映画です。
それ踏まえてこんな映画撮ったサラポーリーの苦悩考えるとちょっと言葉では言い表せない思いになります。

17 ヤング≒アダルト

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2013-02-08
¥ 577

原題:YOUNG ADULT (2011) 94分
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:シャーリーズ・セロン、バットン・オズワルト、パトリック・ウィルソン

もう結婚して子供もいる昔の彼氏と復縁を迫る痛い女(シャーリーズセロン)が主人公のコメディ。
こいつが本気で最低のゴミ女で行動とかイライラしかしないけど、感情的には自分にそういう面が全くないかというとそうでもない気がするし、実は周りの奴らより人の気持ち考えてたり、自分の人生を自分で考えてちゃんと生きてるような一面も描かれてどうしても嫌いになれません。
自分も地元のノリみたいなものが苦手で、ずっと学生ノリで仲良しやってる人達のこういうところが嫌だってのが表現されてて、そういうものになりふり構わず立ち向かう彼女の姿がかっこいいです。
できたらこんな女のような生き方はしたくないけど、その仕方ない感じにギリギリ共感してしまう自分に嫌悪感もありつつ、応援したくなるような不思議な作品です。

18 日陰のふたり

原題:JUDE (1996) 123分
監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:クリストファー・エクルストン、ケイト・ウィンスレット

パイオニアLDC 1998-12-23
¥ 5,076

思春期にケイト・ウィンスレットのお身体目当てで見て、あまりの重さにトラウマになった映画です。
この映画のトラウマって自分が子供の時に感じた気持ちが掘り起こされるっていうトラウマなんで、トラウマのトラウマで本当にトラウマです。でもそういう体験したくて映画見てるのでたまに見返してしまいます。
かなり重い話の中でささやかに恋愛のいい面も描いてて、その微かな希望の感じが好きです。

19 イディオッツ

原題:THE IDIOTS (1998) 117分
監督:ラース・フォン・トリアー
出演:ボディル・ヨルゲンセン、イェンス・アルビヌス

ラース・フォン・トリアー監督によるフェイクドキュメンタリー。
設定は主人公のグループが知的障害者のふりをして他人にイタズラするというドッキリカメラ的なもの。
手持ちカメラ限定、照明禁止、オールロケ撮影などドグマ95のルールで撮られてて、かなり生々しい感じが出てて何も知らずに見たら本当のドキュメンタリーと思うぐらいの雰囲気の中で、見てる側も倫理観を試される感覚が味わえます。
露骨に嫌悪感を抱かせる描写の中に物語もちゃんとあって、主人公と観客の立場が近いので彼女の選択の一つ一つに緊張感があり、見終わるとイディオッツというタイトルが深く思えます。

20 ツイン・フォールズ・アイダホ

エムスリイエンタテインメント 2001-01-25
¥ 3,740

原題:TWIN FALLS IDAHO (1999) 110分
監督:マイケル・ポーリッシュ
出演:マイケル・ポーリッシュ、マイク・ポーリッシュ、ミシェル・ヒックス

結合双生児の片っぽと1人の女の恋愛映画。
すごい設定だけ勝負の映画っぽいけど少ない登場人物で人を好きになったりなられたりするのってこういうことなのではって話になってて、キャラクターがみんな活きてて愛らしいので恋愛経験とかなくても楽しめます。
特殊な人を扱う映画で、そういう人たちを腫れ物に触るような扱いしてないあたりも理想の世界感があって良いです。

21 ペリカンマン

原題:Pelikaanimies (2004) 85分
監督:リーサ・へルミネ
出演:カリ・ケトネン、ロニ・ハーラ・カンガス

ペリカンが人間の服着て人間になっちゃって人間世界で暮らすという童話っぽい話。
普通に人間カルチャーコメディ的な面白さもあるのですが、ペリカンから見た人間という視線が味わえるのが面白くて、人間は見たいものしか見ないから俺が人間に見えるんだって皮肉垂れてるペリカンが人間の生活に馴染んでいくにつれ人間の見たいところしか見ずにいて、人間のダークサイドを知った時の絶望感とか胸に迫るものがあります。
子供向けのファンタジーとして見ても、甘くない話で子供を成長させて終わるのも偉いです。

22 ストレンジ・デイズ/1999年12月31日

日本ヘラルド映画(PCH) 1999-04-21
¥ 5,724

原題:Strange Days (1995) 145分
監督:キャスリン・ビグロー
出演:レイフ・ファインズ、アンジェラ・バセット

頭に装置つけて体験を売買できるというSF映画。
主人公の男が別れた恋人の記憶を仮想現実空間でリピート再生しまくってます。
中学生の時に見たから、当然いい感じの体験を売買して楽しむ映画なのかと思ってたら地獄絵図のような体験再生シーンにかなり萎えましたが、仮想現実の雰囲気にやたら引きこまれて忘れられない映画に。
今見ると世紀末が舞台という面白さとか社会派な感じとかかなり面白く感じます。あとサントラがめちゃくちゃ素晴らしいです。
この手の話にありがちな現実をちゃんと生きろというメッセージにもかなり説得力があって元気出ます。
ジェームズ・キャメロンが脚本でキャスリン・ビグローが監督してるのにDVD絶版でもったいないことになってますね。

23 インビクタス 負けざる者たち

ワーナー・ホーム・ビデオ 2010-11-03
¥ 650

原題:INVICTUS (2009) 134分
監督:クリント・イーストウッド
出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン

マンデラ大統領がラグビー南アフリカ代表を通じて歴史を変えていく実話を基にした映画。
95年のラグビーワールドカップ決勝、南アフリカvsオールブラックスの試合はワールドカップ史上屈指の名試合で何十回と見ていたので、映画にしたところで現実にあった試合の感動を超えることはないと思っていたのですが、この映画はなんで人はスポーツを見るのかというところまで踏み込んでいて、あの試合に心動かされた人ほどこの映画が響くような物語になっていて震えました。
エンドクレジットでWorld in Unionをバックに現実の光景が流れるの本当に素晴らしいんですが、今の南アフリカ代表も完全に差別なくなったわけじゃない状態だし世界的にも日本でも全然あるようなことなんで、これからももっと見られないといけない作品だと思ってます。

24 ファイナル・カット

ポニーキャニオン 2006-06-21
¥ 4,104

原題:THE FINAL CUT (2004) 94分
監督:オマー・ナイーム
出演:ロビン・ウィリアムズ、ミラ・ソルヴィノ、ジム・カヴィーゼル

人にマイクロチップが埋められて記憶を全部データにされてるというライフログマニア垂涎の近未来SF。
死んだらその記憶を葬式で流して、主人公はその葬式用の映像を編集する仕事をしてるという設定です。
今見ると人に見られてもいい幸せそうな所だけ晒すSNS時代的な見方もできますが、もうちょい深く生死や記憶、人が信じる神について考えてしまいます。
なんか雑なところ多くて良い映画とは言い切れないところもあるものの、他に替えが効かないので何回も見返してしまう映画です。

25 ローラーガールズ・ダイアリー

原題:WHIP IT (2009) 112分
監督:ドリュー・バリモア
出演:エレン・ペイジ、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ドリュー・バリモア

お母さんに言われるままの生き方に反発した少女がローラーゲームにはまってそこで色んな人と出会って成長する青春映画。
エレンペイジの内気な感じとかまだギリギリ大人になれてないっぷりとかがすごいはまってて、ローラーゲームのメンバーも同年代だけじゃなく色んな年齢や立場の女性が出てきて楽しいし、いくつになっても好きなことに夢中になれる人はいいなあと当たり前のことを再確認できます。

26 小悪魔はなぜモテる?!

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2012-10-03
¥ 1,400

原題:EASY A (2010) 92分
監督:ウィル・グラック
出演:エマ・ストーン、ペン・バッジリー、アマンダ・バインズ

エマストーン演じる高校生が友達にちょっとした嘘をついたことをきっかけに学校中でビッチという噂が広まってしまって、様々な理由で「女性と関係を持ったことにしたい」男と関係を持ったことにしてあげるというコメディ。
かなり爆笑の内容だけど、わざわざそんなこと頼みにくる男というのは深くてどうしようもない悩みを抱えてて、舞台が敬虔なクリスチャンの学校ってこととか踏まえると根深い問題だから笑い飛ばすしかないのかと深く刺さります。
恋愛に限らず、結局みんなには理解されないけど一人でもわかってくる人がいいみたいな話は実際そう思うしかないので好きです。

27 キング・オブ・コメディ

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2008-10-24
¥ 2,198

原題:THE KING OF COMEDY (1983) 109分
監督:マーティン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェリー・ルイス、ダイアン・アボット

テレビに出たすぎてやりすぎちゃうコメディアンの話。
このコメディアンは妄想癖があって、現実と成功した時の空想映像がごちゃ混ぜに流れる構成で、いい感じのことが起きてもそれが本当なのかわからなくなるのが苦いです。
中学の時とかはなまるカフェに出たらみたいな妄想ばっかしてたから本当怖くなります。
どこからどこまで現実なのか答えはわからないので、あのシーンだけは現実であってくれと願わずにいられません。

28 危険な愛

ポール・ヴァーホーヴェン監督のオランダ時代の初期作。
氷の微笑が子供向けに見えるぐらい肌色な映画で、愛とはこういうものだって感じが映像から伝わってきて知らん人同士の恋愛も応援しようという気になれます。本能で惹かれあってる感じがたまらないですし、なんか楽しそうでとても良いです。
話も古典的っちゃ古典的で携帯小説っぽい部分もあったりしますが、展開のオチのつけ方がいちいち上手くて毒も効いてるし描写もハードだし、なんか凄い壮大な人間ドラマを見た気になれます。
DVDプレミア気味ですが、TSUTAYAの宅配レンタルか取り寄せで普通に借りれると思います。

29 あやつり糸の世界

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「あやつり糸の世界」公式サイト

原題:Welt am Draht 英題:World On A Wire (1973)
監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
出演:クラウス・レーヴィチュ、バーバラ・ヴィレンティン

話自体は仮想現実SFっていう、最近だと特に珍しい感じもしない設定ですが、ミステリーとしてもサスペンスとしてもノワールとしてもかなり面白い映画になってます。
話的にも予算的にも当時の技術的にもそこまで凝った特撮が使えない話なので、現実が仮想現実なのではないかと疑い始める主人公の姿がリアルに感じて、見てる側も自分の生きてる世界がなんなのかという哲学的な問いと向き合いやすいです。
オチはこの手の話にありがちな感じですが、ショットの恐ろしさは群を抜いてる気がします。

30 トーク・レディオ

原題:TALK RADIO (1988) 110分
監督:オリヴァー・ストーン
出演:エリック・ボゴシアン

アルバトロス 2007-05-03
¥ 1,575

半端じゃない毒舌が売りのラジオパーソナリティが主人公で、聴取者参加型の討論番組で罵詈雑言投げつけてくるモンスター達と話してるうちに変化が訪れるみたいな話です。
例えばはなまるマーケットだと「割り箸がうまく割れません」という質問に岡江さんが「割り箸のせいにする」と答える回が本当にありましたが、この映画だと死ねとかお前が死ねとかクソとかユダヤ野郎とかそういう言葉のやり取りをします。
大半がこの調子の罵詈雑言ミュージカルみたいな感じでだんだん主人公が変化していって、終盤は神話みたいなスケールのでかい話でもあり、思い返す度に感慨深くなる作品です。

以上です。
29に入れたファスビンダーの「あやつり糸の世界」は元がテレビシリーズらしいので、はなまるマーケット4471回分もこの中に入れたいぐらいですが最初の1000回ぐらい見逃してるのでソフト化が待ち遠しいですね。


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