南アフリカ戦の勝利から中3日で行われたスコットランド戦、日本代表は敗れてしまいました。
日程はずっと前から決まっていたので代表もそれに合わせてハードな試合を組んだり準備をしてきて、選手もスタッフも口を揃えて「言い訳にはできない」と言いますが、端から見たら初戦と中3日が戦うのは明らかに不利です。
スコットランド戦について
見直してるといろいろ敗因はあると思いますが、南アフリカ戦とは明らかに違っていました。
ハンドリングエラーもペナルティも多く、自陣から無理に攻めて反則してそっから責められて点を決められるなど日本代表の負ける時のアレが凝縮していたように感じます。
むしろ南アフリカ戦はノッコンも反則しない日本代表らしからぬ何かでしたね。何か別のステージに行った生き物が試合してました。
南アフリカ戦は中3日日程を見越した練習をしてきたから後半もフィットネスを落とさず集中し続けられたことが勝因の一つだと思います。
日本は格上二連戦となったのでスコットランド戦で大きくメンバーを変えることもできず、どうしても後半疲れてしまった印象を受けます。
日本代表だけが不利なのか
とりあえず同じプールBを戦うチームの日程
日本→ 南アフリカ(3日)スコットランド(9日)サモア(7日)アメリカ 合計19日
南アフリカ→ 日本(6日)サモア(6日)スコットランド(3日)アメリカ 合計15日
スコットランド→ 日本(3日)アメリカ(5日)南アフリカ(6日)サモア 合計14日
サモア→ アメリカ(5日)南アフリカ(6日)日本(6日)スコットランド 合計17日
アメリカ→ サモア(6日)スコットランド(9日)南アフリカ(3日)日本 合計18日
サモア以外の全てのチームに中3日があります。
サモアにないのは恐らく前回大会の日程が酷すぎたからだと推測されます。
サモアは前回大会、初戦から中3日でウェールズ、中6日でフィジー、中4日で南アフリカと、16日間でハードな相手とやらされまくってました。
参考:ワールドカップ2011 大会日程 : ラグビー | J SPORTS
不利な日程というのは弱小国に回ってきそうなもんですが、今大会は南アフリカにもニュージーランドにもオーストラリアにも中3日が設定されています。
ランキング上位チームはスコッド31人でAチームとBチームを作って、Bチームで戦ってもほとんどの国に勝てるので苦にならないかもしれませんが日本はそうはいきません。
初戦と中3日が当たる問題
20チームを4つのリーグに分けていて、1リーグ5チームなのでどうやっても初戦と2戦目が当たってしまいます。
今大会はプールAがフィジー(中4日でオーストラリア)、プールBが日本(中3日でスコットランド)、プールCがニュージーランド(中3日でナミビア)、プールDがフランス(中3日でルーマニア)という感じで罰ゲームです。
どのプールも短い休みと初戦が当たってます。
どうにかしてほしい
次のワールドカップは2019年、日本開催です。
大会の盛り上がりを削ぐようなことは出来るだけ廃して欲しいと思います。
グラウンドの管理やテレビ放送の都合などもあって日程を調整するのは難しいのでしょうがどうにかしてほしいものです。
初戦と当たる2試合目チームに5日以上休ませるのは義務にしてもいいレベル。
序盤で怪我してしまうリスクもあるし、どう考えても不利。
どこの国も試合がない日もあるわけだからうまく振り分けられんもんでしょうか。
僕は当然日本が負けたから色々思うところがありますが、日本スコットランド戦後は現地メディアも問題視していたようです。
大会のレベルをキープするのに開催国を減らしたり増やしたりするのは現実的ではなさそう。
5プールに分けて4チームずつにすればプールは公平になるけど決勝トーナメントで不利が出るし、うーん。
とりあえず今は日本代表応援しましょう。
残り2試合は有利な日程なのでたっぷり休んでくださいませ。