面白かったです。
特に面白かったのが「新聞やテレビのニュースは家の外で見れないからスマートフォンでニュース見ましょう」という次のページにPCブラウザ版Twitterのスクリーンショットで解説されてたところです。
スマートフォンでやりたいと思いました。
セクションのタイトルが「TwitterとLINEで一般常識を身に付ける」だったので、真面目な話ではなかったと思いますが。
まあそれはいいんだけど、これ最近発売されたばかりの本です。2013年中盤。
著者は「どれも生まれて新しいサービス」と書いてますが、この手の本はかなり周回遅れだと思うしもういいやと言いつつ、ついつい買ってしまいました。
この本ではSNSでの大人の流儀を教えてくれてて、そんなもん何に役に立てるかというと、やっぱり就活とか婚活のようです。
第二章はまるまる「ビジネスや就活に役立てる」というテーマで書かれてて「見られても困らないタイムラインを作る」「底の浅い自己アピールは逆効果」と〝ソー活〟が減点方式で行われてることに理解があるようでいいのですが、他に書かれてることと矛盾することもあったりします。
例えばこの本、大人の流儀の一つとして「Twitterでお金を貯める」と言ってアフィリエイトを紹介してます。
「TwitterとFacebookできれいになる」というセクションでは「ブランドもショップもどんどんいいね!する」と、「おトクなクーポンやサンプルをゲットする」の中では「いいね!でクーポンゲット」みたいなことが書いていましたが、この辺のポストって「見られても困らないタイムライン」から確実に遠ざかりますよね。
「FacebookとTwitterで婚活する」というのもよくわからなかったです。
面白いツイートが見つかったらリツイートすると同時に、相手にもリプライしてみるとよいでしょう。そこから会話が生まれ、知り合うきっかけになるかもしれません。
知りたいのはその先で、ある程度twitterで仲良くなった人とどうやって現実の世界で会うとこに持っていくかなんだけど、残念ながらそこは書いていませんでした。
あとこれも、「FacebookとTwitterでわかる相手の本性」というセクションで「全ツイートをチェックする」って書いてあったのに、自分が見られてるとは思わないのかなと違和感。
全ツイート見ると異性にメンション飛ばしまくってる人いるけど中々アレだと思いませんか。
さて、SNSで一番嫌われるのがいわゆる〝リア充アピール〟ですが、その対策としてこんなことが書かれてました。
嫌味がない投稿にするには、とにかく「自慢を目的としないこと」に尽きます。自分では自慢のつもりではないのに自慢と受けとられないためには、「素敵なレストランに行った自分」をアピールするのではなく、「素敵なレストランの良さ」をアピールする。
わからなくもないんだけど、Facebookにレストラン行ったこと書いたらどんな書き方しても「素敵なレストランに行った自分」をアピールしてるように見られるとこまできてますよね。
仮に「素敵なレストランの良さ」をアピールすることに成功しても今度は「『素敵なレストランの良さ』をアピールする私」をアピールする人間に見られてそれはそれでどうなんだという気もします。
と、いろいろ突っ込んだけど、やっぱりSNSの先にどうにかしたいみたいなとこがおかしいと思うんですよね。
この本ってあんまりプラス思考じゃなくて「SNSに余計なことは書かない」寄りに書かれてるんですが、もう一歩踏み込んで「好きなこと書けや」って感じでもよかったんじゃないでしょうか。
好きなこと書けばいいと思うんですよ。
アフィリエイトしてもいいし、クーポンにいいねしてもいい、でもそれを見ると気持ち悪がる人がいるってことを理解した上で。
Facebookで素敵なレストランに行った自分をアピールするのだって、もう「お前のアピールはどうでもいいけど私もアピールしたいからここはとりあえずいいね!」みたいなフェーズじゃないですか。
少なくともこの本見る限りではFacebookがプラスになることなんてほとんどないですし、検索されないように設定しておいてtwitterのアカウントは知り合いには誰にも教えず好き勝手書くと結構幸せになるんじゃないですかね。
SNSもスマートフォンもおもちゃでいいんですよ。
本まで読んで挑むものではないです。