kanoseさんがブログで紹介してて面白そうだったから読みました。
楽天のアフィリエイトという鬼門 – ARTIFACT@ハテナ系
テクニックが紹介されている本ではなく、アフィリエイトの実態について書かれているっぽい。
本書は前半に「真実」後半に「ノウハウ」を語った一冊ですが、「真実」のほうにウエイトがおかれてる感じです。
「真実」に何が書かれてるかというと、実際にどれくらいの人が稼いでるかという話と、ASPってこんなもんだよという話、そして悪徳アフィリエイターの実態についてです。
悪徳アフィリエイターやスパム業者の例を紹介してる最初の章でこう書かれています。
実は、アフィリエイトが嫌われてる一番大きい原因を作っているのは、アフィリエイター自身なのです。
まえがきも
「アフィリエイトなんて怪しい商売をいつまで続けるつもりだ!」
という一文から始まり、業界関係者が父親にそう言われたエピソードを紹介していました。
全体を通して「アフィリエイトは嫌われてる」という認識で書かれた本なんだけど、面白かったのは「ASPは諸問題をどう捉えているのか?」(p225〜)という章で、大手ASPに「アフィリエイトのイメージが低下していますが、一番大きな原因は何だとお考えですか?」という質問をしているところ。
一部引用します。
リンクシェア・ジャパン株式会社
マスコミなどで取り上げられる機会が増え、アフィリエイトの一般的な認知は広がったが、「簡単に稼げる仕組み」との間違ったイメージで消費者に伝わっているケースも多い。
結果、こうした消費者心理に便乗した副業支援を謳う悪質な業者も増えている中、実際に騙される事例も出てきているが、業界全体として十分な対策が打ててないこと。
株式会社ファンコミュニケーションズ(A8.net)
(前略)被害を報道する際、アフィリエイトに知識のないメディアなどでは、アフィリエイトで被害が出ているのだと間違った報道をしているケースがあるようです。
アフィリエイトのイメージが低下しているのであれば、主にこれらの間違った報道がきっかけになっているのだと思われます
バリューコマース株式会社
アフィリエイトは無料で始められるため、時間の消費以外にリスクが少ないビジネスです。しかし、情報商材や内職商法において、簡単に稼げるネット副業として紹介され続けており、スタート時点で損をしている人がたくさん増えてしまっていることです。また、これらの商品には迷惑行為を助長するような内容が多く含まれており、それによって作られたウェブサイトが、ネット上にごみのように溢れています。
株式会社インタースペース(アクセストレード)
アフィリエイトに関してのネガティブな報道が多いため。(略)
株式会社アドウェイズ(JANet、Smart-C)
(前略)
情報商材事業者や、塾系と言われる団体から金銭的な被害を受けた消費者が多発している。
消費者センターに被害を訴え、アフィリエイトというモデルそのもののイメージが低下している。
だいたいまとめると、悪質な情報商材売る人達のせいで被害者が出て、それが変な報道のされ方してるって感じです。
ネズミ講と合法のネットワークビジネスが一緒にされてるみたいなそういうのと似てるんですかね。
合法のネットワークビジネスを違法な勧誘ってのもあるし、アフィリエイトもまあ似たようなもんだと思います。
アフィリエイトは基本的に大損するものではないけど、〝被害者〟ってのは高い情報商材買わされたりサイト作成業者にぼったくられたりとかそういうのですかね。
これもネットワークビジネスと共通する部分だと思うけど、やっぱり「誰かが儲けるのが嫌」っていう人は多いと思います。
2ちゃんまとめに対する〝嫌儲〟とはまた違う、「なんか身近な人が楽して稼いでるの見ると嫌」みたいな。
あ、そういえばこの本のノウハウ部分で2ちゃんまとめブログオススメって書いてましたね。
2010年の本なので、一部のまとめブログが2ちゃんねるから転載禁止にされた今はどういう見解なのか知りませんが。
あとなんかアフィリエイトが嫌われる理由ありますかね。
僕はアフィリエイト貼ると単純に記事が読みにくいってのもあると思うんだけどどうでしょう。
特にスマートフォンだとスクロールするのめんどくさいし、貼り方考えたほうが良さそうですね。
よく本文中にアドセンスの300×250貼ってるのあるけど、あれは結構うざいと思ってる人多いんじゃないでしょうか。
僕は収益と読みやすさ天秤にかけて本文の上下に広告貼ってるけど、正直本文の上も微妙ですよね。記事読んでもらいたいのか広告見て欲しいのかよくわからんことになってるから考え中です。
まあでもアフィリエイトのイメージが悪い原因が悪徳アフィリエイターにあるのだとすると、自分だけ真面目にやったところでアフィリエイトやってるって言った時点で変な目で見られたりするの避けれなさそうだし本業でされてる方は大変でしょうね。
よくわからないものにはなんとなく批判的になってしまう人も多いし、プロブロガーの人は結婚相手の両親に挨拶行く時とかとても苦戦しそう。
やっためたらにアフェリエイトを貼り付けすぎてサイト自体がものすごく重たくなってるところがあるので、それも嫌われる理由では?
それにモバイルの場合、見たくない(必要じゃない)広告のデータ通信料まで払わされると思うとむかつくし