今更見たけどめちゃめちゃ面白かった。
いろいろ言われてますが、見てない方はこの先読む前に、他でネタバレ食らう前に是非見たほうがいいと思います。
なんのネタバレも書かずにこの映画の感想を語ることは不可能なのでレビューも見ないほうがいいです。
この映画が話題となってるのはもちろんあの衝撃のラスト。
主人公が子供を含む4人を銃で尊厳死させたあと、霧がさぁーーっと晴れてくところです。
んで、他で感想とか見てると「もうちょっと待てばよかったのに」という意見をよく見ます。
僕も最初はそんなに死に急がなくても…と思いました。
ただ、冷静になって考えると、いつ化け物に殺されるかわからない状況で1秒だって長く生きたくはありません。
それがちゃんと描かれているのがこの映画のすごいところです。
もうこの世界が嫌だというのは、特に人間同士で殺し合いをしはじめた辺りで、そこに行くまでの流れもちゃんと必然性を感じます。
あの女性の変な宗教の人、あそこまでおかしい人でなくても緊急時には必ず変な方向でリーダーシップを取ろうとする人が出てくる感じとかとてもリアリティありました。
戦う時にちょこちょこミスがあるのもよかったですね。
あの電気消せ付けろのとことか。
ミスとか自爆で人が死ぬ感じがラストの衝撃への燃料になってて後から見ると気持ちいいです。
この映画を見て不快に思ってる人も結構いるみたいだけど、やっぱりこういうのって映画だからこそいいわけです。
というか映画じゃなかったらどこでやるんだって話ですよ。
まあこれを見て喜んでる人とはわかりあえないみたいな話はわからんでもないですが、それ言ったら主人公映えさせる為に死んでしまうミステリーの被害者にまで同情しなきゃいけないし、普通に楽しめばいいと思うんですよね。
あとどうでもいいけど、最初に死んだノームって人は〝濃霧〟とかけて死んだんですかね。
それは冗談にしても〝ミスト〟ってタイトルも秀逸で見れば見るほどジワジワくる映画でした。