めちゃくちゃ面白かった。
伊坂ファンなら間違いなくはまる一冊。
んで、伊坂幸太郎らしい作品が世に出ると「これぞ伊坂幸太郎!」という感想をよく見ます。
ではこれぞ伊坂幸太郎とは何でしょう。
- 比喩が面白い
- 伏線がすごい
- あれとこれが全部繋がって気持ちいい
- 登場人物が変わってておもろい
- ちょっとした俺tueee
- 仙台
だいたいこんな感じじゃないでしょうか。
それでいうと、ガソリン生活はこの全てを満たしてます。
車同志が喋る設定で「空いたボンネットが塞がらない」などの比喩無双だし、散らかすだけ散らかして綺麗に風呂敷を畳む技もさすが。
キャラクターも魅力的で、読んでて言いたくなることを面白く言ってくれて爽快感も十分あるし、伊坂入門書としては完璧じゃないでしょうか。
そういえばよく、とある理由から伊坂幸太郎作品は発行順に読んだほうがいいというのを見るけど、あれって別に順番逆でもそれはそれで面白いのでどうでもいいんじゃないのって思います。
伊坂幸太郎最初の一冊というよりは、〝これがダメなら伊坂幸太郎は無理〟というレベルの面白さでした。
今まではそういう作品としてラッシュライフを人にオススメしてたのだけど、ガソリン生活のほうがとっつきやすい気がするんで、「伊坂幸太郎ってよく聞くけど面白いの?」という人や「SOSの猿がつまらなかったから伊坂幸太郎は二度と読まない!」と思ってる人には是非読んで欲しいです。