いや、マジで。
友達の借金を返すために主人公がニセ札を作りを始め、そのニセ札絡みでいろんな人が絡んできてわちゃわちゃってなるお話です。
ニセ札×復讐という一見ダークなテーマをできる限りユーモアに描いていて、これぞエンターテイメントという作品になっています。
真保裕一はスピード感ある文章が1つの魅力ですが、この作品はまさにその極地。
この記事のタイトルがダジャレっぽくなってますが、奪取という作品にはちゃんとダッシュの意味も含まれています。
もう20年前ぐらい前の本なのでニセ札作りの技術なんかも当時のものだけど、かなりリアルな描写かつテンポが落ちないのが本当に素晴らしい。
登場人物の背景などはほとんど書かれてないのにグイグイ引き寄せられるし、終盤には感情移入しすぎて走り出したくなってきます。
主人公の俺tueee的な展開も楽しめるし読み出したら眠れなくなる本です。
小難しい感想はなく、ただただ面白いだけの本。
はい、本屋にダッシュしてお金払って奪取。