秒速で1億稼いだり、年収150万円で幸せだったり慌ただしいネット収入界隈ですが、今度は普通の主婦でも4900万円稼ぐ本の登場です。
まず、4900万円とは3年間で達成した月収のことで、自称普通の主婦である著者はリクルートでコンサル営業出身という経歴の持ち主。
リクルート出身じゃなくても実践できる内容ではありますが、もちろんこれ読んで4900万円稼げるわけではありません。
ネット見てるとよく「SEOのテクニック」的な記事を目にします。
どうせろくなこと書いてないんだろうと思ってクリックしたら案の定ゴミカスみたいなことしか書いてないことが多いのですが、中でも一番ムカつくのが「最強のSEOは読者に役立つコンテンツを作ること」という当たり前のことを書いてまとめてるエントリーです。
さて、4900万円稼ぐ方法の本には〝相手想い〟という言葉がうっとしいぐらいたくさん出てきて、それがメインの本です。
Yahooカテゴリー攻略もSEOも全て解決できる超ウルトラC、それが相手想いだと著者は言ってます。
物を売るのだから相手想いになるのは必要なことだけど、それは方法ではなく前提の話です。
SEOのテクニックが読者に役立つコンテンツを作ることっていうのがテクニックではなく当たり前の話なのと同じです。
本書ではテクニック的な話になるのかと思ったところにこの相手想いという言葉が出てきて、具体的な〝方法〟についてはほとんど語られていません。
サイト作ってSEOやってASP登録して情報商材も売ってね、相手想いを忘れずに!
そういう本です。
どうやって4900万円稼ぎましょうか。
基本と相手想いについて語ってるだけな上、4900万円稼ぐ方法というタイトルで釣って方法書かないことのどこが相手想いなのでしょうか。
秒速で一億円稼ぐ条件にだってちゃんと具体的な方法書かれてましたよ。
スパム行為なのと一億円稼げない問題はありましたが。
あと、「突然Googleアドセンスのアカウント消されてGoogleは理由も教えてくれなくて、ネットビジネス仲間の3割ぐらいが同じ目にあったから見せしめという噂が流れた。これは大きなリスクです!」みたいなことが書かれてましたが、今よっぽど悪質な違反しないと一発BANとかないし説明されて猶予期間に修正すれば復活させてくれます。
情報商材だらけで中身スッカスカで相手想いじゃないページにアドセンス貼ってたんじゃないですかね。
一つの収入源に頼ることやGoogleアドセンスのリスクという点について語るのはいいことだと思うけど、それって収入維持できるかどうかの話で、一部の悪質な例を持ち出して批判するのズレすぎだと思います。
Amazonのレビューとか見てるとやたら絶賛してる人がいるけど、本にも「モニターを集めて感想をもらう」と書いてるし、まあそういうことなのでしょうね。
もしこの本を読んで「ビジネスって相手想いが大事なんだなと思いました。お小遣い稼ぎしたい主婦の方にオススメ☆」とか本気で書いてる人がいたらたぶん頭悪いし4900万円稼いでないので、そんな人がオススメする本なんて読む必要はありません。
僕は相手想いなので、この本を読まないことをおすすめします。