米澤穂信古典部シリーズ「ふたりの距離の概算」

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ちょうどアニメがこの手前で終わっていることもあってキャラ同士のやり取りやキャラの細かい性格が掘り下げられててそれだけでシリーズ通して読んでる人には面白いです。

読んでる途中で引っかかるところが結構あるので一気に読むのがオススメです。

あまり評判よくないみたいだけど僕はシリーズ通してこれが一番好きで、たぶんこのシリーズはよほどやらかさない限り最新作が最高作になり続けるのではないかと思います。

他のシリーズ読んでないとわからない部分が結構あるので氷菓から順番に読みましょう。

米澤 穂信
角川書店(角川グループパブリッシング) 2012-06-22
¥ 580


新キャラ大日向が〝友達〟と〝知り合い〟をはっきり区別させるの、僕もわりとそういうところがあるのでよくわかります。
単純に友達が少ないというのもあるし、知り合いという言葉があるんだからそれははっきり区別しようと思ってるだけですが、大日向にとっての友達はもっと深い意味のあるものでした。

大日向の友達は古典部シリーズでは偽札事件以来のガチ事件に絡んでいて、その真相に「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に」を信条としている折木がせまります。
しかも結構めんどくさい方法で。

人生はマラソンとはよく言われたものですが、折木にとってマラソンはしんどくてめんどくさいものだということが序章でたっぷり書かれています。
そして距離は言わずもがな心理的な距離というメタファーです。

福部とは概算しなくても2回会い、伊原と千反田と会うのには若干苦労し、最後は大日向の距離を概算できなくなる。
ここらへんが非常にうまい。

作品中には目に見えない多くの〝ふたりの距離〟が描かれていて、それは僕達の日常生活にも多数存在するものでしばしばその距離を概算しますが、だいたいの場合はこの作品のオチのように概算のしようもないものです。

米澤穂信の描く折木奉太郎は人がもやっと心に思ってることをうまく言葉で説明するキャラですが、今回は体を張ってやってくれました。




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